2014年3月17日月曜日

イノベーションのフロントランナーの「発想力」 第2回


発想力はどのように伸びるのか、どうやって発揮されるのか。アイディア溢れるクリエイティブな方々にお聞きしていきたいと思います。



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インタビュー第2回 フロントランナー:デザイナー 根津 孝太さん (1/2)



根津さんはデザイン会社、有限会社 znug design(ツナグデザイン)代表。トヨタ自動車株式会社でカーデザイナーとして活躍された後、ツナグデザインを設立され、多くのデザインを手がけられています。オリジナルワークの代表は、電動バイク zecOO(ゼクウ)!こだわりのバイクは海外からも大人気です。



そんな根津さんにとって、発想力のカギとは・・・?



“コミュニケーションと発想力は一体である”

根津さんは見た目から、自由な空気が満ちあふれています。にこやかで、明るくて、フレンドリー。髪が赤くて洋服も赤かったりするのもあるかもしれないけど。

彼の名刺にある肩書きは、クリエイティブ・コミュニケーター。
それは根津さんの考え、コミュニケーションがとても大切だということの表れ。「コミュニケーションと創造力は一体」なのだそうです。

根津さんはコミュニケーションが発想力を増幅させると考えています。
話すことで、感じる。感じるということは何か認識して考え始めるということ。感じて→考えて→動いて、アウトプットが出る。

では、発想力を刺激するコミュニケーションとは、一体?



“覚悟のある3人のほうが、覚悟のない1000人よりいい”

根津さんは、チームで発想力が高まっていくことが一番と言います。芸術家のように、自分の世界に入り込み、話さないで考え続けるというのは、孤独で深遠なプロセス。それは難しい世界で、芸術家も耳を切り落としてしまったりする。
逆に、大体の人は、人と話すことで発想力が高められる。でもそれには、発想力をお互いに刺激し合える、そのことを実感できるメンバーが重要なのです。

根津さんのいう覚悟とは、世の中にアウトプットするぞー!という強い思い。自分自身の責任で、自分の名前をつけて、何を出していくのか。アウトプットに対して冷静に人・モノ・金の投資回収で考えられるか。自分と会社ではなく、自分と社会を紐づけて考える、ということができるかどうか、なのです。
覚悟がある人なら、2−3人のチームだって、いい仕事ができる。逆に言えば、人数が多ければアイディアが多く出る、というものではないのです。

個人を個人として覚えられるサイズ感のチームで、自分が刺激を受けていることを実感できるメンバーとチームを組む。みんなでクリエイティブになっていくことを実感できるチームを作ることはとても大切だそうです。


“壊さないと、さらに上のものは作れない”

会議の発想力をどうやって高めるか、悩んでいる人も多いと思います。意見が相容れず、先に進めない。発展した結論ではなく収束させるだけになりがち。そういう場で何が起こっているのか。
根津さんは参加者が自分の持ってきたもの、部署の検討結果や意見を守っているのだ、と言います。でも発想力を高めてアイディアを広げていくためには、その持ってきたものを壊して、みんなで一つのものを作ろう、さらに上を目指そうとすることが必要です。

根津さんは、みんなが叩きやすい“叩かれ台”を出すことにしています。デザイナーとして素晴らしい案を提示するより、参加者の1人として、みんなが論議しやすい叩き台を出す。叩き台があることで、各自が自分の案に固執せず、それぞれの意見を言いやすくなる。
ある意味スケープゴートとも言えるかもしれませんが、叩き台をみんなで叩くプロセスを通じて、みんなでクリエイティブの高みを目指して行くことができる!のだそうです。



根津さんのこだわりはAfternoon Teaのお弁当箱プロジェクトでも発揮されました。

Afternoon Tea のブランドとして一から作るお弁当箱。どんな価値を提供するのか、その思いを高めるために、根津さんは回り道アプローチを選択。最初から商品を考えるのではなく、マーケティングの王道プロセスをみんなで丁寧に考えていきました。商品そのものでなく周辺を考えるプロセス一つ一つを通じて、チームの中でぼんやりとしていた思いが結晶化される。自信を持った “熱いチーム”で提案できたことが、クリエイティブ・コミュニケーターとしての根津さんの最大の喜び!だったそうです。

活性化されたAfternoon Teaチームによって完成したのが、LUNCH WARE2013年度グッドデザイン賞を受賞!


じゃあ、どんなコミュニケーションが有効なの?「クリエイティブ・コミュニケーター」根津さんの真骨頂、コミュニケーションのカギは次回!





イノベーションのフロントランナーの発想力 過去の記事:
・第1回 ベビー用品デザイナー 土肥正俊さん →インタビューはこちら

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